はいさい&ジャンボ!!キリギリスでございます。
長らくご無沙汰しておりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私、新海誠監督の最新作『天気の子』観て参りました。
ネタバレ上等で感じたことを書き記したいと思います。
少年よ突き進め。ボーイ・ミーツ・ガール!Let’s Go!
『だよな〜恋ってそう言うもんだよな。恋は盲目で利己的。』この言葉がしっくり来るんじゃないでしょうか。色々賛否両論分かれる作品の様ですが、個人的には観て良かったな〜と思える作品でした。
恐らく、同じ立場に置かれた場合、皆同様の選択をしているんじゃないかと思います。大好きな人を失うぐらいなら。

高1の夏。離島から家出して東京にやってきた主人公の帆高。東京で身寄りもなく、生活はすぐに困窮します。孤独な日々の生活の果てに見つけた仕事は、オカルト雑誌のライダー業だった。
東京は連日振り続ける雨。そんな暗い東京で出会ったのは弟と2人で暮らす少女陽菜だった。この少女には不思議な力があった。
帆高と陽菜は偶然知り合いになります。
陽菜は強く晴れを祈ると、ある範囲だけ晴れを呼ぶことができる。
この力を使い、降り続く東京の雨を晴れにしてあげます!といったアルバイトを始めます。結婚式やバザー、花火など天気の違い1つで人々の心が大きく変わることを感じる陽菜。
実は陽菜、天気を晴れにする力を使うたびに、どんどん自分の体が透明になる副作用に気付いていた。
一方オカルト取材の傍らで、昔々雨が続く日々の中で、祈ることで晴れにすることができる巫女の話を聞く。巫女は最後消えてなくなり、雨もそこで止み。天気が回復すると言う悲しい昔話であった。
巫女は人柱なんだ。
陽菜は、帆高に聞く。雨止んで欲しい?何も知らない帆高は、うん!と答えてしまう。次の日、陽菜は消えてしまうのだった。
晴れが続く東京。印象的だったのは嬉しそうな東京の人々。雨の時とは一転変わり、楽しそうな人々。当たり前過ぎてそんな印象がありませんでしたが、天気ってすごいパワー持っているな感じます。
しかし、帆高ここで終わりません。陽菜を探しに行きます。
捜索願いと銃刀法違反で警察に追いかけられていた帆高。法律違反もなんのその、『俺はただ、もう一度あの人に会いたいんだ。』『全てを投げ捨ててでも、会いたい人がいる。』
人生を振り返った時に、誰でも1人や2人はそう言った人がいると思います。そんな思いを胸の奥にしまい込んでいる我々に、教えてくれているのではないでしょうか。
帆高は、陽菜に以前教えてもらった不思議な力を持つきっかけになった鳥居に行き、連れ戻しに行きます。そして、陽菜を現実世界に取り戻すことに成功することと時を同じくして、東京がまた連日の雨に戻ります。

帆高は、陽菜を連れ戻した後は、両親の待つ島へ強制送還。保護観察処分を受けながら、高校を卒業。数年後また東京に戻ります。その時には、レインボーブリッジも海に沈んでしまいました。ずっっと雨が続いていたのです。東京の3分の1が水に浸かり、変わり果てた東京を目の当たりにして、この選択が本当に良かったのか迷う帆高。
自分の幸せを願った為に、多くの人々の不幸を招いてしまったのではないか。通常の生活を送ることが出来なくなった人は少なくないはずです。
しかし、帆高は陽菜に会いに行き、坂の上にいる陽菜を見つけます。
そして思う。
間違っていない。
世界は元々狂っているんだから。
いや〜面白かったです。自分の犠牲の元に他社の幸せを祈る。それは素晴らしいとされがちでしょう。しかし、本当にそれで良いのか。
自分の母親と赤の他人の赤ん坊どちらかしか助けられない。そんなシチュエーションになったとしたら、私なら迷わず自分の母親を助けます。
世の中そんなものです。雨が降り続く程度であれば尚更でしょう。
自分の信じた道を突き進め。それで世界が歪んでしまっても。迷わず突き進め。既に世界は歪んでいるんだから。
そんな新海誠さんのメッセージを感じました。
非常に面白かったです。100点満点中/78点と致します。
実際の世界よりも凄く綺麗な映像美。積乱雲が凄く綺麗でした。空がとっても気持ち良く描かれています。真夏にぴったりの映画です。是非観てみて下さいませ。

最後までお読み頂きありがとうございました。ほなまた。