はいさい&ジャンボ!!キリギリスでございます。
私、アメコミの中で、1番大好きなのが「ダークナイト」です。
バッドマン対JOKERの対決で描かれているのですが、JOKER役のヒース・レジャーの怪演ブリが物凄く、完全にJOKERの映画になっていました。このヒース・レジャーは撮影終了後、急死してしまいその後、「ダークナイト・ライジング」でJOKERは出て来ませんでした。
ヒース・レジャーが生きていれば、また物凄い戦いを見せてもらえたに違いないのですが、非常に残念だったことを覚えています。基本的に、正義の味方バットマンを中心に描く物語において、悪者が主人公を飲み込む、インパクトが強すぎる悪者、それがJOKERなのです。

今回は、そのJOKERを主人公にした誕生秘話がメインになっていると知り、非常に楽しみにしていましたが、やはり期待通りの映画になっていました。
感じたこと、人は誰しも犯罪者になる可能性を秘めている。
JOKER=アーサー・フレック。始めは善人な男でした。ピエロの派遣業で働きながら、認知症の母親を介護、コメディアンを目指しながら下積みをしている普通の男なのです。ただ、幼い頃から感情が高ぶると反射的に笑い出してしまう障害を抱えており、周囲から少し気味悪く思われていました。
市の補助で薬を服用していたアーサーでしたが、ゴッサム・シティの財政状況が悪くなり、市の補助も削減。薬を飲めなくなってからは、症状が徐々に悪くなっていきます。
ある日、チンピラに襲われたアーサーに悪い友人から護身用にと拳銃を渡されます。その拳銃を病院でピエロの仕事をしていた最中に、落としてしまうのです。
なんでそんな物持って行くんや〜とツッコミたくなりますが、当時のゴッサム・シティはそれ程、暴力が蔓延しており何度もリンチにあっているアーサーにとってはそうせざるを得なかったのかもしれません。
病院からは解雇。大好きな仕事を失ったアーサーは失意の思いを抱え、電車で帰宅していました。途中で、若い女のナンパに失敗した3人組の男を障害から反射的に笑ってしまい、リンチされます。その際に、手に持っていた拳銃で3人とも殺害をしてしまうのです。
更に、母親がかつてトーマス・ウェイン邸で働いていたことから支援の手紙を書き続けていた中に、愛人であったとの記載を発見します。アーサーはもしかしたら、自身はトーマス・ウェインの息子なのかもしれないと独自に捜査をするのです。トーマス・ウェインを目の前にした時に、父親の愛が欲しいだけなんだ。と切実に訴えかけるアーサーを見ると、非常に切なくなります。

しかし、結果母親は若い頃から精神に異常をきたし、一方的にトーマス・ウェインを恋人だと思い込んでいただけでした。加えて、アーサーは養子で、母親の元恋人から虐待を受けたことで、障害を患ってしまったことを知ります。
自身を不幸に陥れた母親や拳銃を渡してきた友人など、自身を苦境に落ちいれた人間を次々と殺害。ひょんなことから誘われた、憧れのコメディアンであるマーレイの番組で自殺をしようと思っていたが、激しい口論になりマーレイを殺害。人気番組での生放送中での殺害が、不満を抱えていた市民が暴発する引き金になり、そういった人達の英雄にJOKERがなって行くといったストーリーでした。
こんだけ不幸なことがあったんであれば、仕方無いよね。って思わせてしまう様なストーリーでした。一方で、誰しも悲しいこと、悔しいこと、辛いことを抱えながら生きているものです。
人生は思ったより厳しいんだ。舐めるなよ、アーサー。
舐めるなよ、JOKER。
ふとした心の隙間や油断、落ちていくのは非常に簡単なんだと感じさせてくれる映画でした。そんなに軽く無いかもしれないんですけど、歯を食いしばって生きていかんかい。そう思って、全く共感できなかったですね。俺も色々大変なことがあったんや。
とはいえバットマンの世界観は、アメコミの中でも特に闇が深い映画になっているからこそ、見応えがあるんだな〜と感じました。
コロナもあって人生大変なことばかりですが、負けずに頑張りましょう。辛いことがあっても、歯を食いしばらんかい!!ではまた!
