堀江貴文 「我が闘争」

  • 2020年1月4日
  • 2020年4月22日
  • 読書
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はいさい&ジャンボ!!キリギリスでございます。正月は時間がありますので、今回ホリエモンこと、堀江貴文さんの「我が闘争」を読みましたので、レビューさせて頂きたいと思います。

結論、凄い!めっちゃ面白い!ホリエモンのことをあまり好きではありませんでした。なんかいつも人に反論するし、偉そうな感じが気に入らない点があったのです。でもこれを読むことで、なんでそうなのか。ホリエモンのことを理解できるようになりました。

著者:堀江貴文
著書:我が闘争(ドイツの殺人鬼ヒトラーの著作名と同じであることに若干の違和感を感じますが、社会に対する憤りなどもあったのでしょう。違和感を抑えることにしました。)
出版社:幻冬舎
発行者:見城徹
感 想:星8(星10段階中)
自分の好きなことを自由にできなくなったその期間に、ホリエモンが決心したのが自叙伝を書くこと。刑務所で、横書きの便箋に鉛筆を走らせて書いた草稿をもとに完成したのが、『我が闘争』です。色々な思いを持って、鉛筆を走らせた事でしょう。

我が闘争 (幻冬舎文庫)

本当に1人の人間がここまでの大きな事を何度も経験することができるのだろうか。そう思いました。ホリエモンのことについておさらいしたいと思います。

堀江貴文
1972年福岡県八女市生まれ。実業家。元株式会社ライブドア代表取締役CEO。
東京大学在学中の1996年、23歳の時に有限会社オン・ザ・エッジを企業。
2000年、東証マザーズ上場。2004年に近鉄バッファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などと言った世間を賑わせる行動で、一気に時代の寵児となる。2006年33歳の時に、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、懲役2年6ヶ月の実刑判決を下される。2011年6月に収監され、2013年3月27日に仮釈放。2013年11月10日に刑期終了。

テレビが作り上げたホリエモン像しか知らない私にとって、本では驚きの連続でした。人の温もりを本質的に求めていること。特別で異質な存在と思っていましたが、どこにでもいる人間です。

自由を掴み取るための闘い

幼少期のホリエモンは、まさに勉強を駆使し、自由を掴み取るに戦っていた。刺激のない田舎の生活や両親との感覚のズレから脱出するために闘った福岡在住時代。八女市から久留米へ。そして東京へ。その自由は、自分自身の求めていた身体的自由から、旧態依然としたプロ野球界やマスコミ業界の自由へと、大きくなっていくのである。

プロ野球という老害が牛耳る世界に殴り込んだ気概、今尚サッカーに比べ改革が進まず、子供達の人気はサッカーに奪われつつあります。ホリエモンが、バッファローズを買収していたらもっと変革が進んでいたのでは無いか。残念でなりません。

ニッポン放送の時もそうでした。「ITベンチャーがテレビ局を乗っ取ろうとしている」「金さえあればなんでもできると思いやがって」フジテレビはもちろん、他のマスコミまで過剰とも思われるほどの主観的な報道を繰り広げる。人の人生を勝手に編集し、自分達の都合の良い形で世の中にばらまいていく。

この2つの出来事を見ても、日本の社会がどれだけ閉鎖的で、老害が牛耳り、甘い汁を吸っているのかが分かった。甘い汁を吸う老害達は、残り短い人生の中で、いかにその既得権益を守れるか。それしか頭に無いのである。


ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

目の前の瞬間に集中し続けた人生

死への恐怖から、目の前の瞬間に集中をする様に意識していたホリエモン。大学時代は麻雀や競馬などにもハマり、絵に描いたような堕落した大学生でもあったようだ。その後、真人間に戻ろうとパソコンを活かしたアルバイトを通してインターネットを知り、インターネットの可能性に熱狂し、真っすぐ進んだ結果ライブドアという巨大なIT企業の社長となっていたというのが彼の人生である。

1つ驚いたのは、ホリエモンが衆議院選挙に立候補した動機である。きっかけは、小泉純一郎首相の演説に感動したからという事。郵政民営化をして、公務員を20万人程一気に減らすという素晴らしいアイデアに、これからの日本のリーダーの理想を見ていたホリエモン。その瞬間に、全てをかけて今まで熱中していたライブドアの仕事を側近達に任せ、衆議院選挙に没頭することができるのである。目の前の事に集中することの大切さを改めて実感しました。

ホリエモンは、根本は金儲け主義と思っていました。しかし、それもマスコミの作ったイメージ操作に惑わされていたのだと思います。今のホリエモンは、元々の希望通り、ロケット事業を運営している。科学技術を使って人類をもっと幸福にする。それを大真面目に考え、ロケット事業をしている。またオンラインサロンで、ホリエモンを支持する人達と議論し、新たな事業を生み出し続けています。純粋に応援したい。

最後に、この「我が闘争」で私の好きなシーンがある。

東大駒場寮にいた頃、居酒屋で先輩や友人達に向かって吐き捨てた言葉。

「人の気持ちなんて、分かるわけ無いじゃ無いですか。」

今なら、こんなふうに言うはずだ。

「人の気持ちは分からないです。でもできる限り分かろうと理解します。」

ホリエモンは、我が闘争を通して、「思いやり」を見出すというのがなんとも感動的な結末である。

やはり目の前のことに集中することがいかに大切なのか学ばせてもらった。熱狂的な熱を持ちながら、自分のやるべきことに集中していきたい。

最後までお読み頂きありがとうございました。「我が闘争」お勧めです。

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