はいさい&ジャンボ!!キリギリスでございます。いや〜パラサイト観てきました。私〜若干、どちらかと言うと右翼気味でして、韓国に対して良い感情を持っておりません。だが、しかし映画好きを公言している身としては、行かざるを得ないかと思って行ってきたのであります。

作品情報でござる。
作品名:パラサイトの半地下の家族 監督:ポン・ジュノ 製作:2019年 公式サイト:http://www.parasite-mv.jp 星:8.0(10点満点中) 過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。

いや〜正直な感想ですが、この作品凄いな〜っと思いました。良く上位1%の超富裕層が富のほとんどを手にしている事などがニュースになっていたりするのですが、その対極に位置する人の生活などは公になる事は少ないのです。今回はその対極に位置する両者のコントラストが非常に明確で面白かったです。
半地下の誕生を調べてみた。
映画の中でも記載をしていますが、半地下の誕生は、北朝鮮と深い関係がある様なのです。1960年代半ばから北朝鮮の挑発がエスカレートし、韓国政府は住宅建築の際、地下層の設置を義務化した。有事の時には避難場所として使うためだった様です。
この避難場所だった地下空間が住居用として使われ始めたのは、1975年からだ。1960年代から始まった「圧縮成長」(異常なスピードで進められた経済成長)とともに、首都ソウルへの人口流入が本格化。急激な人口増加は住居の不足をもたらし、避難場所だった地下層が密かに住居として貸し出されるようになってしまったのが始まりの様です。住む場所が足りない状況に陥ってしまった為苦肉の策の様でした。
結果、韓国政府は同年、住宅法を一部改正し、地下層を住居として使用することを認めた。そして、その際、地下層の劣悪な居住環境を少しでも改善するため、地表面の算定基準を緩和し、半分は地下に半分は地上にまたがる「半地下」という居住空間が誕生したのだった。
どれぐらいの人が住んでいるのか
半地下と呼ばれる居住空間に、どれだけの人が住んでいるのだろうか。韓国統計庁の2015年人口住宅総調査によると、約82万人が半地下で暮らしている。つまり、まだまだ多くの人達の居住空間になっている様なのであります。島根県の人口より多いんやで。
カビの臭いが鼻をつく…これは悲劇の引き金になった匂いなのです。酒に酔った人が窓のそばで立ち小便したり、洪水が発生すると窓から水が室内に氾濫するといった悲劇が起こる。また、半分が地下に隠れてしまった窓を通じて、太陽の光が室内へ入ってくる時間は極端に少ない。おかげで室内はいつも湿っていて、カビの臭いが鼻をつく……。まさにこの匂いこそが、映画でも表現されている「貧しさの匂い」なのである。
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悲劇の要因になった匂いには、こんな複雑な事情が絡んでいたのです。

ギテクの家族は全員、韓国社会の熾烈な競争から脱落した人達だった。 ギテクはかつてチキン屋やカステラ屋を営んでいたが、店がつぶれてしまった。長男のギウと長女のギジョンは大学入試に失敗し続けている。四人家族全員が無職で、怠惰な一家だと思われるかもしれないが、一度レースから外れると戻るのが極めて難しい、韓国の厳しい競争社会におけるある意味平凡な家族を表現している様なのです。資本主義がもたらした深い闇の部分です。
格差をコミカルに表現
この映画の凄いところが、難しいこの格差をコミカルに表現しているところです。表現の仕方次第では、とても重たい話になるし、半地下で生活をしている人を差別的な目で見てしまう可能性もはらんでいます。改めて、その様な生活をしている人がいることにスポットライトを当てた。
その中でたくましく生きようとする家族の姿は、少しも恥ずかしさを感じさせず、むしろ生きる強さを感じさせました。
しかし、この格差社会は韓国だけに留まらず、日本も同様の状況にあると思います。金持ちと貧乏の間において、障壁を生むだけでなく、相互に理解を促していく社会が大切なのではと思います。

韓国の作品だから・・。なんて関係ありません。是非観て頂きたいと強く思いました。全員見るべし!!本当に面白い作品でした。
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ではまた!!